2035年。あるマジックが禁止された。
それは従来行われていた古典的なマジックの応用バージョンだったというのだが、ある問題が生じたために行われなくなった。
どんなマジックだったのだろうか。
*質問数制限はありません。
転載元: 「【二物衝撃 No.17】tiene una colección de corazone' rotos」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9065
*紙幣消失マジックの応用としての、「カード消失マジック」
2035年。もう現金は古銭としてしか存在しなくなっていた。
お賽銭も街頭の募金もストリートミュージシャンへのおひねりもカードや電子マネーで行うようになっている。
なので、
「お札を1枚お借りいただけますか?ビリッ」
と言って、破いたお札を元どおりにするようなマジックが成立しなくなっていた。
そこで、その代替として、
「カードを1枚お借りできませんか、クレジットカードでも、SUICAとかICOCAでもいいですよ。」
と言って、バリッと割る、というマジックが行われるようになったのだ。
まあ種明かしをすると(あっ、これダメ…?失礼しましたw)、…なのだが、そこで、カードの情報だけ抜いて返す、という詐欺集団による「マジック被害」が相次ぐようになった。
仮に詐欺集団の行うマジックじゃなかったとしても、他人に安易にカードを渡す習慣をつけるのは良くない(なお、若年層はカードすら持たなくなっているので、カードを使っているのは高齢者層が多いという実情もある)ということで、カード消失マジックは禁止され、違反者には厳しい罰則が課されるようになったのである。