ある男が、一見さんお断りの料亭に入ろうとしましたが、店員に止められました。男は「俺は一見さんではない」と言い張りましたが、店員は聞く耳を持ちませんでした。事実、男は料亭で食事をしたことがなく、店員は正しい判断をしました。
実は、男は記憶喪失で、過去の出来事を忘れていました。男は記憶を失う前、食べ歩きが趣味で、食レポを自分のブログに書いていました。そのブログには、この料亭のことが書いてありました。男はそれを見て"自分はこの料亭で食事をしたことがある"と誤解したのです。
ブログには、この料亭の名物料理について『何回おかわりしても飽きない』『この趣味を始めるきっかけになった』と書かれていました。
さて、この料亭の名物料理とは何でしょうか?
転載元: 「一見さんの食レポ」 作者: メロトロン (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8995
答え:
鰻のかば焼き
ストーリー:
男の趣味とは、落語の有名な小噺「うなぎのかぎ賃」に着想を得て、飲食店から漂う匂いを嗅いで持参した白米を食べながら歩くという「食べ歩き」行為でした。きっかけとなったのは近所の高級料亭から漂う、鰻のかば焼の香ばしい匂いでした。
ブログの食レポは全て、この前提で書かれたものだったのですが、タチが悪いことに、まるで高級料亭で実際に食事をしたかのように書かれていたのです。
そんな食レポを書いていた男は、いつもように食べ歩きをしていたところ、道でつまずいて転び、頭を強く打って気絶し、記憶喪失になりました。怪我から回復した男は、自分のブログを読み、"自分はこの料亭で食事をしたことがある"と誤解したのでした。