【くっつきますか？リサイクル】you'll be comin' back, back for seconds

ムース、エクレア、タルトレット。
トライフル、クレープ、ガトーショコラ。
ギモーヴ、マカロン、マドレーヌ。
お口直しにセイヴォリーのピザやパスタ。

コンセプトに合わせた芸術品のようなスイーツが美しく並ぶ、高級ホテルのスイーツビュッフェは、レディの社交場。
リトルブラックドレスに身を包んだ、美女・美魔女たちが行き交う…のが通例なのだが、今回のビュッフェのコンセプトは「パステルスイーツ」。
いつもはハイブランドのベアトップブラックドレスやスタッズがぎっしり付いた11cmのスティレット、シャンデリアより輝くジュエリーで決めているシュノーこと塚口朱乃（つかぐち・しゅの）も、今日はそのコンセプトに合わせて、マカロンカラーのパフスリーブ、バルーンスカートのガーリィなドレスを身に纏っている。

「わぁ　今回まじやばい。悩む〜。」
「見て見てこのバタフライカップケーキ！！」
「やばーい♡こっちのレインボーカヌレも萌える♪」
「…これは？」
「あー…お団子？まあ、カラフルにしててかわいいっちゃかわいいけど…」
「うーん、取りにくいよね〜しかもお皿に乗せると転がっちゃってかわいい写真が撮れなーい」
「それじゃ意味ないよね〜」

〜パティシエール〜
「なかなかお団子減らないなあ…まあ確かに他のスイーツよりは地味だから映え度低いし、転がっちゃうから取りにくいもんね…あ、まって、やっぱりお団子って言ったらこれじゃない？」

「なになに？お団子串に刺してある！」
「４個ずつ！しかも色の組み合わせが全部ちがーう！！」
「何色あるの？１５…１６色？」
「並べたらかわいいよね！！」

「私１０本並べる！」
「…まってシュノー、そんなにたくさん本当に大丈夫なの？」
「平気だよー！お団子なら和菓子だから重くないもん！」

（以後、こちらに続く。もとい、くっつく。）