とある国のとある都市、テロか、あるいは事故だったか、
未知の最近がばら撒かれ、街中にゾンビが溢れかえった。
生存者Aはこれまで無傷で生き延びてきたものの、いよいよ銃弾が尽き、手元や周辺に武器になりそうな道具も無し。
万事休すと思われたが、そこに別の生存者Bがやって来る。
Aの事情を聞いたBは、予備で持っていた銃弾を渡し「他の生存者を探すために協力してくれ」と提案する。
しかしその時のAは、非常に困った、といった顔をしていた。
いったい、何故だろう?
転載元: 「補給されても困りもの」 作者: キツイの彼方 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8385
Bが渡した銃弾、それはオートマチック拳銃の弾であり、それはAの拳銃でも問題無く使えた。
……本来ならば、使えるはずなのだ。
ところでオートマチック拳銃といえば、銃のグリップに内蔵されたマガジンの中に、これから発射する弾丸が入っている仕組みである。
そう、つまりマガジンが無ければマトモに発砲もリロードも出来ないのである。
Bが渡したのは、マガジンではなく弾丸そのもの、あるいは未開封の箱に入った新品の弾丸。
これでは、ひとたびマガジン内の弾丸を撃ちきってしまえば、空のマガジンに弾を込めるまで無防備な状態になってしまう。ゾンビとの戦闘中に悠長に弾込めをしている場合ではない。
予備弾薬を貰ったとて、これでは足手まといもいいところ。故にAは困っているのだ。
この舞台と似たような場面を、皆さんはゲームなどで目にした事があるだろうか?
現実は、ゲームのようにはいかないのである。