新緑の季節だというのに
近場の山に紅葉狩りに行こうと
息巻くカメオを見て、私は戦いた。
一体何故だろう?
*Q11 タカシンさんのオマージュです。
転載元: 「【狩りますか?オマージュ】he slept a summer by my side」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6901
:紅葉狩りの時にしか人が行くことのない山に、人の死体を埋めてきたことを、私にほのめかしてきたため。
「何言ってるの、カメオ?まだ紅葉の季節には半年以上ーーー」
「行きたいなあ?あの山に。
だってラテコ、先週あの山に行ってただろ?
ウミオと行って、俺とは行けないっていうの?
秋になったら人で混んじゃうもんな〜。
あの山、紅葉ぐらいしか取り得がないから、他の目的で行くことなんてまずないよね。
こんな季節でも紅葉のある穴場知ってるなんて、さすがラテコだよなあ。
あ、そうか、ごめんごめん。穴は自分で掘ったのか。
それに、今ならまだ、新緑の葉っぱもウミオのせいで赤ーく染まってるかもしれないしな…?」
まずい。この男、カメオは知っている。
紅葉の季節以外は人足の遠ざかる山で、私がウミオを殺害し、その死体を捨ててきたことを。
「秋までは待てないよなあ。今すぐ紅葉狩りに行きたいなあ。もし行けないっていうなら、300あれば十分かなあ…」
「わかったわ。連れてってあげるわよ。」
私は包丁を突き刺した。