G先生のオリャー！

私が音楽のテストで死にそうになった訳は、体育教師G先生が突然現れたからである。
一体どういう事か？状況を説明しなさい。

今日の一時限目は音楽の期末テストだ。テスト中はもちろんみんな真剣で、人の声は聞こえてこない。私も解ける問題をスラスラ解いて問題用紙の二枚目を開く。

問4.『月光』の作曲者は誰か？ア～エで答えなさい。
ア：ベートーベンの肖像画
イ：モーツァルトの肖像画
ウ：シューベルトの肖像画
エ：天然パーマの体育教師G先生の顔写真

突然現れたG先生の顔写真に吹きそうになるのをこらえる。
(やっばい、これ超ウケる！すっげー笑いてえ！)

しかし教室内は静かだ。

(ベートーベン、モーツァルト、シューベルトと来てG先生ってオチつけんなよ！っていうか誰か早く笑って！もうすっげえ頬と腹が痛え！)

しかし教室内は静かだ。隣のクラスも同じテストを受けているが、そこからも笑い声は聞こえてこない。

(これはあれだ。一人笑ったらみんな笑い出すヤツだ。俺がトリガーになるのはなんかめっちゃ負けた気分になるヤツだ。何としても耐えねばならん！あと…30分！？長っげえー！マジで！っていうかテスト中に笑わせにくる先生って何考えてんのー！)

――――テスト終了後――――
30分間笑いをこらえた私は息も絶え絶えで机の上に突っ伏していた。テストの成績は…言うまでもない。

音楽の筆記テストの選択肢に体育教師G先生の顔写真があり、それが私の笑いのツボにハマった。
しかし、テスト中で静かにしなければならない為、大声で笑う事ができず、込み上げてくる笑いを抑えるために四苦八苦していた。