ここは「カウンセリングルームCindy」
相談者の悩みや疑問を「魂の召喚」によって解決するという触れ込みの アヤシゲな お悩み相談室である。
最近は、ホームページに音声チャット機能が搭載され、来室せずとも相談が可能になって、人気急上昇しているとかいないとか。
今夜の相談者は、中学生の女の子で・・・
はい、サヨリです。
「カウンセリングルームCindy」って、魂を召喚して話を聞いてくれるんですよね?
実は私、今、すっごく気になっていることがあるんです。
私が小学生の頃、同じクラスにカメコって子がいたんですよ。
その頃のカメコは、勉強は得意なんだけど体育が苦手なせいでオール5が取れなかったんです。
でも、こないだカメコが中学でオール5を取ったってウワサを聞いたんです。
だけど、今日駅前で見かけたカメコは小学校の時よりもっと弱っちくなってて、顔色もあんまり良くなくて。
そりゃ、中学の体育は実技だけじゃないけど、だからって5が取れたってのはちょっと信じられないんです。
本当にカメコがオール5を取ったのか、それとも単なるウワサなのか、ちょっとカメコを召喚して聞いてみてくれませんか?
複数の人の魂を召喚して話を聞くこともできますので、質問の際は誰に質問するのかを明記するようお願いします。
【召喚について】
◎ 召喚には以下の条件を満たす必要がある。
◎ 召喚された魂には行動の制約がある。
No.7 gattabiancaさんの問題文のオマージュです。
転載元: 「【運動ますか?オマージュ】眠れぬ夜の自〇自〇【カウンセリングルームCindy】」 作者: 名無し編集者 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5061
【その後】
召喚されていたサヨリの魂との会話が終わり、気配が消えた。
召喚士はパソコンに向かい、音声チャットで待機していた少女に声をかけてサヨリとの会話内容を報告した。
少女は黙ったまま話を聞き終えると、わずかに上ずった声で言った。
「サヨリの気持ちがわかって良かった。本当に嫌われたんだと思ってたから。」
召喚士は、穏やかに諭すように語りかける。
「先程お話しした通り、サヨリさんには召喚中の会話の記憶はほとんど残りません。ですからあとは・・・おわかりですね?」
力のこもった少女の声が返ってきた。
「はい。私からサヨリにちゃんと謝ります。中学受験のこと黙っていてゴメンねって。それから、仲直りしようともしないで逃げてばかりいてゴメンねって。」
「そうですね。サヨリさんはきっと許してくれるでしょう。それにね、記憶は無くても助言されたことが無意識下に残っている可能性もあります。サヨリさんの性格だと、案外あちらから積極的に連絡してくるかもしれませんよ。」
召喚士が楽しそうに声を上げて笑ったので、少女の声音も明るくなった。
「相談に乗ってくれて本当にありがとうございました。このあとどうなったかはメールでお知らせしますね。」
相手から見えているわけではないが、召喚士は画面に向かって軽く頭を下げ、目を伏せた。
「はい、カメコさん。良い知らせをお待ちしております。」
サヨリ(召喚された魂)
カニタ(召喚された魂)
カキオ(召喚された魂)
カメコ(相談者)
Special Thanks to「参加者の皆様」(カウンセリングルームCindyの召喚士スタッフ)
【ストーリー要約】
カウンセリングルームCindyのホームページを訪れたカメコの相談内容は、先程見かけた「思いつめた様子のサヨリ」の悩みを聞いてあげたいが何とかならないか、ということであった。
召喚士はカメコにサヨリの居場所を聞き、魂を召喚して尋ねた。
「ここはカウンセリングルームCindyです。あなたはサヨリさんですか?」
召喚された魂は答えた。
(→ ここに問題文のサヨリのセリフが入ります。)
サヨリが畳みかけるように自分の相談事を口にしたので「もしかして悩みが聞ける?」と思った召喚士だが、サヨリの相談は思いつめるほどの内容とは思えなかった。
でもカメコに関係ある内容だったため、そのままサヨリの相談に乗ってみることにした。
話を聞くうちに、サヨリも今日カメコを見かけていて、とてもカメコを心配していることが判明する。
また、サヨリがカメコとの仲違いを後悔しているのに、なかなかそれを口に出せなかったこともわかった。
召喚士は、サヨリに「カメコに直接連絡を取ってみれば、悩みを打ち明けてくれるのではないか?」と助言すると、サヨリは納得する。
しかし、サヨリは召喚された魂なので、自分が相談したことも助言を受けたことも忘れてしまうだろう。
召喚士はサヨリとの会話をカメコに伝え、行動を促す。
サヨリの本音を知ったカメコは、サヨリに謝って仲直りする決心をしたのであった。
【正解条件】
① 召喚したカニタ(カメコの上の弟)から、カメコが通っている学校の名を聞き出す。
(10段階評価の学校であり、カメコが成績不振に陥っていることが判明。)
② 召喚したカキオ(カメコの下の弟)の話から、カメコがほとんど学校にいってないことを突き止める。
(カメコの成績不振が不登校に関係している可能性が判明。)
③ サヨリが、カメコとケンカして後悔していることを聞き出す。
(サヨリの本当の悩みが判明。)
④ サヨリに、自分からカメコに連絡をとり、ちゃんと謝ることを勧める。