凍えるような寒い日に、ウミ夫は自宅に訪れたカメ太を親切から泊めてあげた。
その夜、ウミ夫が無駄遣いしているのを知ったカメ太はそれを親切から止めてあげた。
翌朝、カメ太はウミ夫に平謝りすることになってしまう。なぜ?
転載元: 「とめてあげたのに」 作者: ゐずゐ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5060
「じゃ、俺明日早いしもう寝るな」
「いや〜本当泊めてもらえて助かったよありがとう、おやすみ」
ウミ夫は先に床に就いた。カメ太も寝ようとしていたが、急に尿意を催し立ち上がる。
スッキリした表情でトイレから出てきたカメ太は、あることに気づく。
洗面台、風呂場、キッチン……あらゆる水道の蛇口が閉まりきっておらず、水がチョロチョロと流れ出ている。
(ウミ夫のやつ、いい加減だな。無駄遣いはやめろよ)
カメ太は仕方ないな〜などと思いながら、すべての蛇口をしっかりと閉め、水の流れを止めて眠りについた。
翌朝。
「おーいカメ太!お前昨日勝手に水止めただろ!水道凍結しちゃってるよ〜」
「ええあれわざとだったの!ごめん……」
ウミ夫が住むのは、北陸の特に寒い地域だった。
凍結防止のために出しっぱなしにしてあった水道をすべて勝手に止めたため、カメ太はウミ夫に謝ることになってしまったのだ。