「おーい、トンボ持って来い、トンボ!」
中学1年生の夏。
野球部の僕は、監督にそう言われたから必死で野山を駆け回り、
ようやく捕まえたシオカラトンボを持って行ったんだ。
それが、あんな悲劇を生んでしまうなんて・・・!
いったい、何が起こったのだろう?
ZENOさんの問題なのです
転載元: 「新ラテシン 「蜻蛉ますか?2019リサイクル」 果たせぬ想い」 作者: 天童魔子 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3575
急に映画監督に演出でどうしても必要だからとトンボを捕まえることになったのです
ようやくシオカラトンボを捕まえて監督の元に戻たころには
日も落ちかけていて夕暮れになっていたのです。
そこに捕まえたトンボを離すとあたかも夏の終わりの秋の夕暮れを表現していたのです。
山を駆け巡り汗だくでボロボロのユニフォームを着ていた僕の姿は
まるで壮絶な試合のあとの野球少年に映っていたことだろう
夏の終わりの風景・・・・そうかこれは甲子園を目指していた高校球児の物語なんだ。
しかしこの哀愁漂う雰囲気から甲子園行きは逃したのだろうと予測はできる。
そして山奥に置かれたコンクリートを監督が墓石に見立てて縦鼻した。
そうか・・・僕は甲子園へ行く約束を果たせず墓前に謝りに来たんだ。
まさかこんな悲劇のストーリーだったなんて