兄が階段の段差に小指をぶつけたのは、昨日、母が兄に向って手を上げたせいに違いない
その根拠とは?
転載元: 「G.E.R」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3562
その日、カメコ(七歳)はタンスの角に小指をぶつけて泣いていた。
すると母が、『痛いの痛いの飛んでけー』とおまじないを掛けてくれた。
『痛いの痛いの』と言いながら小指を撫で
『飛んでけー』で手を振り上げた。
振り上げた手の先を見上げると、そこにあるのは天井・・・の向こうには、二階の兄の自室がある。
ということは、飛んでった『痛いの』の行く先は・・・
翌日、兄が階段で小指を打ったのを見てカメコは、ようやく『痛いの』が兄のところへ到達したのだと確信したのだった