ナイスボート。

ある休日．
カメタの興した第三の勢力が急速にその数を伸ばしたのは，
その日が，薄曇りの過ごしやすい一日だったからだという．

なぜか？

【解説】

幼稚園の運動会でのこと．

「カメタくん，キミは白組だから白いお帽子被りましょうねー．」
「やだ！つけない！」
カメタは赤白帽をぺちっと投げつけると言った．
「僕は黒組がいいの！」

そのやりとりを見ていた数人の園児たちが，赤白帽を脱ぎカメタに同調した．
「あたしもー！」
「オラも黒組だゾ〜！！」
「ボクも，黒組，なる！」

「うーん，今日は日差しも弱いしなぁ…わかった，黒組団長カメタくん！」
「「「「わーい！」」」」

カメタ率いる「黒組」は奮闘し，たくさんの笑顔に無数のシャッターが切られた．