探していた男をようやく見つけた離小島君。
離小島君の妻と7年間不倫をし、彼女を精神的に追い詰め、自殺にまで追い込んだ男。
少し離れた場所にあるスーパー。男はそこで働いている。
離小島君はそのスーパー内で男と対峙し、カバンの中から包丁を取り出した。
その時に離小島君が包丁の刃の部分を自分に向け、柄の方を男に向けたのは一体なぜ?
転載元: 「なまはげ風逆手持ち」 作者: ダニー (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2504
[簡易解説]
それが刃物などを人に渡す時の礼儀だから
探していた男をようやく見つけた離小島君。
包丁研ぎのおっさんである。
少し離れた場所にあるスーパーに出張包丁研ぎとして来ているらしい。
妻と死別して2年。使い続けてきた包丁の切れ味がだいぶ落ちてしまった。
自分では研ぐ自信がないので包丁研ぎのおっさんを探していたのだった。
妻の死因は自殺。
7年間の不倫の末、不倫相手に精神的に追い詰められた結果である。
しかし離小島君はそんなこと一切知らない。
なぜ自殺したんだと嘆き悲しむばかりだった。
さて離小島君はスーパーへ赴き、研ぎ師のおっさんに研いで欲しい包丁を手渡した。
「これお願いしやーす」
刃物などを人に渡す時の礼儀として、刃の部分を自分が持ち、柄の方を相手側にさしだして。
ちなみにこの研ぎ師のおっさんが妻の不倫相手だった男。
しかし離小島君は何の面識もなく、離小島君にとってはただの研ぎ師のおっさんである。
だがしかし研ぎ師のおっさんは離小島君を知っており、
彼がカバンから包丁を取り出した時、戦慄が走ったという。
そんな平和な一日。