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デザイン思考の講演で聞いたこと2-b【監修:天童魔子】

[ウミガメのスープ]

前の問題によって生み出された"Embrace"。
寝袋型の保育器で、電源不要でどこでも使え、手入れも簡単で誰でも簡単に使える。
今度こそ大丈夫だろうと、再び成果を確認しに来た技術者たち。
しかし、今度もうまくいかなかった。どういう事?


出題者:
出題時間: 2018年11月10日 21:50
解決時間: 2018年11月10日 22:38
© 2018 彩雲 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「デザイン思考の講演で聞いたこと2-b【監修:天童魔子】」 作者: 彩雲 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2503
タグ:

赤ちゃんが高温にさらされることを危惧し、
使用者が勝手に手加減したため。


携帯可能な保育器"Embrace"は、
放熱材を37℃まで加熱してセットすると、適切な温度を4時間保つことができるものである。
しかし、乳児の突然死(SIDS)を危惧した母親たちは、放熱材を37℃まで温めるのをためらったため、
放熱材は30℃程度までしか加熱されなかった。
[1]
37℃まで加熱して使う事を前提に作られているので、これでは保育器は十分な性能を発揮できない。
(そのために作ったのだから当たり前といえば当たり前だが、
放熱材を37℃まで加熱したからと言って、乳児の体温が上がりすぎることは無い。)
そのため、あえて37℃まで加熱するという事を伏せ、
放熱材には適温になると"OK"と表示されるだけのものに変更された。
これにより、放熱材を不十分に加熱することは無くなり、
保育器は十分な性能を発揮することができるようになった。

[1]斜体部は講演では文化の違いとだけしか言われていなかったので、出題者側で補完しました。
なので、斜体部は事実と異なる可能性があります。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy