デザイン思考の講演で聞いたこと2-a【監修:天童魔子】

毎年何百万人もの未熟児や低体重出生児が低体温症で亡くなっている。
低体温症を防ぐためには単純に乳児を温める必要がある。
しかし、保育器は1台およそ200万円もするため、お金のない途上国などでは導入できなかった。
そこで、技術者たちは保育器を安く作り、それを途上国の病院に設置した。
だが、それでは何の効果も得られなかった。
何故?

転載元: 「デザイン思考の講演で聞いたこと2-a【監修:天童魔子】」　作者: 彩雲 (Cindy)　URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2502

必要としている人が設置場所から遠く離れた場所にいたため

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成果を確認するためにネパールへ訪れた彼らを待っていたのは、衝撃の光景だった。
ほとんどの保育器が使用されておらず、空っぽだったのだ。
調べてみると、妊婦、乳児がいる集落は、設置した場所から50kmも離れた場所にあったのだ。
山道をそんな距離通ってくるなんで現実的ではない。使いに来れないのも当然である。
彼らは問題を見誤っていたのだ。
この問題を解決するために、彼らは“Embrace”を生み出した。