ヘヤオの脱出ゲーム

ヘヤオ「………！？な、なんだここは！？俺は部屋で寝ていたはずじゃ……！？……ん、テーブルの上に、何か色々置いてある……。料理と……紙切れ？何か書いてあるな、なになに……だっはっはっは、お目覚めかねヘヤオ君、ん、私かね、私の名は光四、君をここに閉じ込めたのは私さ、とある方法を使ってね、けれどもまあ、私の正体なんてどうでもいいのさ、それより大事なことは、今から君が私達に見せる脱出ゲームだ、はたして、私やシンディの皆さんを楽しませる事が出来るかな、扉の向こうへ、シンディの皆さんと協力してたどり着くんだ、ではゲームを開始するが、一つだけヒントを与えようか、水平思考が大事なのさ、せいぜい頑張りたまえ……だと！？な、何だこりゃあ！？ふざけやがって！出せーー！ここから出してくれーーーー！！」


※この問題は亀夫君問題です。YES・NOで答えられる質問以外も出来ます。
※ヘヤオに質問・説明・指示などをして、ヘヤオを脱出させてあげてください。
※ただし、ヘヤオは状況が全く分かっていないのでご注意ください。

（少し長いので注意↓）

ヘヤオは社会人で仕事ぶりは真面目だが、愚直で頭が固い所があり、柔軟な思考は苦手で、ましてや水平思考の概念とかは知らない。

問題文に出ている、テーブルの上に置いてあったという紙切れの文章は、下↓のように書かれていた。


水で扉はとけるんだ
平はのたはれ方？っ
思ゲ向し今ど法私は
考┃こてかもをかっ
が厶う私らま使ねは
大をへや君あっ？っ
事開シシが私て私は
な始ンン私のねの！
のすデデ達正！名お
さるィィに体◯は目
！がのの見な◯光覚
せ一皆皆せん◯四め
いつささるて◯！か
ぜだんん脱ど◯君ね
いけとを出う◯をヘ
頑ヒ協楽ゲで◯こヤ
張ン力し┃も◯こオ
りトしま厶い◯に君
たをてせだい◯閉！
ま与たる！の◯じ◯
ええど事◯さ◯込◯
！よりが◯！◯め◯
◯う着出◯そ◯た◯
◯かく来◯れ◯の◯
◯！んる◯よ◯は◯
◯◯だか◯り◯私◯
◯◯！な◯大◯さ◯
◯◯◯？◯事◯！◯
◯◯◯◯◯な◯と◯
◯◯◯◯◯こ◯あ◯


手書きではなくパソコンで入力したらしい文章（◯の部分には空白があると思ってください）。

これをヘヤオが読むことで問題文のようになったが、ヘヤオはテンション低く抑揚のない読み方で、途中で息を入れたりもしており、紙切れの文章そのものとヘヤオの読み方とは完全に一致はしていない。

ヘヤオはそもそも、右上の赤い太文字がまず目に入り、そこから、右から左への縦書き文章だと判断して読んでいった。

しかし赤太文字は目をひくためのフェイクで、実はこの文章は横書きのフォーマットを使ってわざわざ縦書き文章に見えるように 書かれている。

文字と文字の間隔は、左右よりも上下のほうがわずかに広いのだが、それは上と下とのあいだで改行がある横書きフォーマットなためだ。

仮に縦書き文書のように読んだ場合、文字数の関係で途中で行が変わっているようにも見えるが、行の初めの一文字の段落はどの行にも無く、一文字目は横並びになっているなど、不自然な点が多い。無理に縦書き風にしているため、少し文字が左右にズレてもいる。

しかしヘヤオは普段の仕事ぶりは真面目な社会人だが、結構頭が固い愚直な男で、水平思考とかにも縁がなく、そういう不自然な点には気付きづらく、気付いたとしても深く考えない傾向がある。また、この部屋で目を覚ましたときには、訳の分からない状況に驚くばかりで、手紙の不自然さどころではなかった。

Cindyの人達がヘヤオの話を聞き、彼の代わりに横書きフォーマットであることに気付いて指摘し、一番上の行だけ左から右へ横読みすると、

「水で扉はとけるんだ」

となる。

ヒント通り、水平に文章を読む水平思考が大事だったのだ。

テーブルの上にはこの紙切れの他に、コップに入っている水や料理が置いてある。

そのコップを扉の所に持っていき、中の水をかけると、本当に扉が溶け、そこから脱出可能になる。

色々置いてある料理はただのミスリード用で、大事なのはコップの水のみ。代わりにスープをかけても可だが。

それらを解き、ヘヤオに指示すれば正解となる。

ヘヤオ「いやー、皆さんのおかげで脱出出来ました……。脱出ゲームなんてやったの初めてだったけど、脱出出来たから言えるんだろうけど結構楽しかったし、普段の仕事のストレス解消ぐらいにはなったぜ。けど光四とかいう奴は後で皆さんで殴っといてくれると嬉しいですw」