太陽がまぶしい真夏の午後。
帰宅したぼくの視界に飛び込んできたのは、アイドルみたいなきみ。
ぼくはうれしくなり、そして、ちょっとだけ悲しくなった。
なぜだろう?
Q8 Polpobiancoさんのリサイクルです。
転載元: 「輝きますか?今更リサイクル ぼくのなつやすみ」 作者: FCK (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9899
コンビニでアイスを買って帰ったぼくは、そこで突っ伏しているきみを起こして椅子に座らせた。
彼女は最近このアパートに引っ越してきたご近所さん。先日彼女を想う気持ちが抑えきれなくり、お付き合いを申し込んだら叫ばれた。
ぼくはカッとなって、気づいたらきみは頭から血を流してた。そんなつもりは無かったのに。
でも裏切ったのは彼女なんだよ、本当に腹が立つ。
やってしまったものは仕方がないので、同居を始めてみたがどうだろう。
おとなしいきみはまるでテレビのひな壇にちょこんと座るアイドル女優みたいで、本当にかわいい。
なんだかうれしくなったぼくは、買ってきたアイスをスプーンに乗せるときみの口に押し当てる。
…ふと、鼻を刺すようなツンとした匂い。
それもそうか、今は連日最高気温30度台の夏真っ盛り。
すれ違うといつもいい匂いがする女の子だったのに…。
ぼくはちょっとだけ悲しくなった。