「真夏の太陽」より「真冬の月光」の方が眩しいと言う人がいる。それはどういう根拠によるものだろう?
*Q6 ノーキンさんのリサイクルです。
転載元: 「【輝きますか?リサイクル】always rooting for the anti-hero」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9809
*月を見ないようにするためにサングラスをかけることの言い訳。
だって狼に変身した姿を見られたくないんだもの。
「レースの日傘良いな〜☂️
プラダのサングラスも🕶️
さすが私の美蘭さん、綺麗😍!!」
そう無邪気に恋人を褒めちぎるルゥ自身は、夏の暑い陽射しなどものともせず、黄色がかった瞳をキラキラさせ、子どものようにはしゃいでいる。
「ルゥは暑くないの?」
「うん!種族的に、100%の人間よりは元々暑いの強いんだよね〜」
「そうなんだ…(うらやましいな)(ってか半年前と全然違う)」
遡ること半年前。
連絡先を交換して、なんとなく勢いでちょっとOKしたみたいな感じになっちゃった美蘭だが、ルゥの告白にきちんとした返事はできてなかった。
そんな折、運悪く美蘭の仕事が激忙しくなってしまった。
(私がジムに行けてないの、ルゥ、気にしてないかな)
美蘭は、そう思いながらも、せっかく交換した連絡先に、メッセージを送れずにいた。
「今日ジム終わったら飲みに行かない?」
「えーっ……どうしても今日じゃなきゃダメ…?」
いつも天真爛漫なルゥが、いつになくローテンションだ。
「うん。月も綺麗だし。満月だよ?」
「だからだめなんだってば…じゃああれ貸して。いつもお姉さんがかけてるプラダのサングラス」
「…どうして?」
「私にとっては、真夏の太陽より、真冬の月光の方が眩しいの」
「…???」
踊り終わった二人は、ジムの外に出てきた。
風は冷たく、冬の夜空は雲一つなく澄み渡っている。
「確かに、今日の月は明るいね。真夏の太陽ほどじゃないけど…」
美蘭はカバンの中をごそごそしたが、いつも持っているサングラスは見つからない。
「あれ?サングラスないな?…あーっ 会社の車に置いてきちゃったんだ〜〜…って、どうしたの?」
「え、まじ?どうしよう?えーっっと、あの、えーと、その…」
「ん?あ、その耳?かわいー!!!」
そう言うと、美蘭はルゥの頭に生えた狼耳を悪戯っぽくつついた。