名士であるウミオに仕えている使用人のカメオは、屋敷にある金庫の番も任されている。
ある日、カメオが金庫の扉を開くとそこにあるはずの大金はなく、小さなメッセージカードだけがぽつりと残されていた。
『十億円はたしかに頂戴した。 怪盗ラテラール』
カメオ(!!!まずい、どうしよう…)
金庫を守らせていたはずが大金を盗まれていたとウミオが知れば、カメオは一巻の終わりである。
ラテラールが十億円を盗んだことを何としても隠し通したいカメオは、メッセージカードを回収すると、代わりにあるものを金庫の中に入れた。
あるものとは一体何だろうか?
転載元: 「スーパーノート」 作者: ぺてー (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9768
A. 『十五億円はたしかに頂戴した。 怪盗ラテラール』と書かれた偽のメッセージカード。
名士であるウミオは大金持ちであり、銀行に預けているお金の他、十五億にものぼる現金を自宅で保管していた。
しかし、金庫の番を任されているギャンブル狂のカメオは、その立場を利用して金庫から金を横領していた。
盗んだ金をギャンブルで全て溶かしては、次に一発当てて返せばいいと再び金庫から金を盗む。
そんなことを繰り返しているうちに、カメオが盗んだ金額は五億円にまで膨れ上がっていた。
ウミオは定期的に金庫の確認をしているのだが、外からぱっと見るだけでわざわざ中身を調べはしなかったため、積み上げ方を工夫することでこれまでは誤魔化してきた。
そんなある日、カメオが金を盗むために金庫の扉を開くと、そこにあるはずの大金はなく、小さなメッセージカードだけがぽつりと残されていた。
『十億円はたしかに頂戴した。 怪盗ラテラール』
カメオ(!!!まずい、どうしよう…)
この瞬間カメオが危惧していたのは、金庫の金を怪盗ラテラールに盗まれてしまったことへのお咎めではなく、自身の横領がバレてしまうことであった。
金庫を守らせていたはずのカメオに大金を盗まれていたとウミオが知れば、カメオは一巻の終わりである。
本来この金庫には十五億円が入っていなければならないため、ラテラールが十億円を盗んだということは何としても隠し通さなければならない。
そこで、カメオはメッセージカードを回収し、それを見ながらそっくりのメッセージカードを作成したのであった。
『十五億円はたしかに頂戴した。 怪盗ラテラール』
カメオ「これを置いておけば、全ての罪を怪盗ラテラールに押し付けられるぞ…これは一周回ってチャンスかも知れない!」
バレました。