「寒っ!」
基本は暑がりで、たいがい薄着のファッショニスタカメコだが、流石にこの冬一番の寒さは堪えた。
保湿命のお肌に、容赦無く寒風が突き刺さる。
こんな日に限って朝早くから夜遅くまで出張に行かなきゃならないなんて…。
息子のカイは夫のラティーオと一緒に旅行に行っているので、仕方なく目覚まし時計をかけて、自力で起きた。
でも、エコファーのコートにキャップという万全の防寒体制で出掛けるのは嫌ではない。
暑がりだから、日本ではこんな時にしか着る機会がない。
ぴちゃっ。
玄関を出たカメコの足元に水たまりがあった。
慌てて、カメコは一旦家に戻った。
なぜだろう?
なお、カメコは裏起毛で防水加工のロングブーツを履いており、靴を履き直す必要はなかったとする。
転載元: 「she turn cold as a freezer」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9385
「あ、エアコン消さなきゃ!」
玄関を出た所には、寝室のエアコンの室外機がある。
そこから水が流れていることに、カメコは気付いた。
元々暑がりな上に肌の乾燥を恐れるカメコは、基本的に冬場エアコンを付けて寝る習慣がない。
たまにエアコンを付けることがあっても、普段は夫や息子がいるので、わざわざ消さない。
だが、今日は一人だ。
帰りまで付けっぱなしにしておくわけにはいかない。
カメコは、エアコンを消すために一旦家に戻った。