夜空に流れ星を視認したカメオが53回も願いごとを繰り返したのは何故?
*Q1 つむじ風商会さんのリサイクルです。
転載元: 「【願いますか?リサイクル】shinin' bright like a diamond」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9319
*この島では、1日1回は流れ星が見える。そして、遭難してから今日で53日目だ。
俺は毎日1回流れ星に願いごとをする。
願うのはたった一つ。
救いの船だ。
最初5人いた仲間は、一人一人衰弱していなくなっていった。
いなくなれば、食べ物には困らないが、それに反比例して孤独感は増して行った。
最後の仲間がいなくなってから、もう25日になる。
幸い、この島には他の生き物がいないから襲われる心配はないし、洞窟も見つけた。
魚も撮れるようになり、食べられる果物や木の実もも見つかったから、食料には困らなくなったが、精神的には追い詰められていった。
それでも、生き続けなければいけない。
この島では、必ず1日に1回は流れ星が見える。
何の光もないのだから当たり前なのかもしれない。
だから、毎日流れ星に祈った。
助けに来てもらえるように、と。
木に刻み付けているからわかる。
今日で53日目だ。
ああ、遠くに光が見える。
あれは助けの船なんだろうか。
それともいつもの幻覚だろうか。
何かに縋るかのように、俺は海に向かって歩み出した。