新ラテシン　みにくいアヒルの子

あるところに他の雛より身体が小さく
いじめられているみにくいアヒルの子がおりました。

やがて雛たちもそれぞれ巣立ちの時を迎え
また何年後かして故郷に帰ってきたのです。

他の子たちはみんな立派な美しいアヒルになったというのに
みにくいアヒルの子は大きくなっても薄汚いままでした。

しかし意地悪をしていた他のアヒルたちは
優しい言葉をかけ過去のことを謝罪したのでした。

一体なぜ?

鳥の習性として
オスは野生の中でも生き延びられるアピールに目立つ立派な色をしている傾向が強く
逆にメスは目立たず地味な『見難い』保護色の毛色をすることで生存を高めているのです。

そう、巣立ち大人になり異性にモテるため立派な羽を付けて故郷に帰ってきたアヒルたちは気づいたのです。

この子が可愛いメスのアヒルの子だったということに