これは、付き合い始めた頃のファッショニスタカメコとラティーオのお話。
「こっち向いて〜💜
カメコは美しいしかわいいしセクシーだし最高だね💙
カメコみたいな女性は世界にいないよ💚
本当に天使だ💛」
「ちょっとw ラティーオやめてよww」
「いいじゃないか。本当のことなんだから。ほら、笑って。」
ラティーオは、何かあるとすぐに手でフレームジェスチャーを作って、カメコの写真を撮りたがった。
まあ、モデルのバイトもしているカメコは、別に写真を撮られるのは嫌ではなかったし、だんだん慣れてはきたのだが。
数か月後。
「本当にカメコは素晴らしい💖女王様だよ👑
僕の親友のキャミーオにも写真を送ったんだ。
そうしたら、これは地上に降りた女神か?とか言ってたよ🧡」
「もうw
なんでラティーオの周りはそんな人ばっかりなのww」
そう言って、いつものようにポーズをとってにっこり笑うカメコ。
しかし、ラティーオはきょとんとしていた。
なぜだろう?
*要知識要素があります。
転載元: 「cuando te mando foto」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8699
*日本語を習い始めたラティーオは、日本ではAir quotes(他人の発言だということを示すジェスチャー、この場合はキャミーオの発言)は鉤括弧になるのだと思っていた。
(そのジェスチャーがたまたまフォトフレームのジェスチャーに似ていた。)
「あ、ごめんごめん、スマホ出すからちょっと待って…」
「え、準備してなかったの?そっちが写真撮りたかったんじゃないの?」
「いや、そりゃカメコの写真はいつだって撮りたいけど…」
「じゃ、さっきのジェスチャー 何?」
「日本版Air quotes」
そう言って、ラティーオは、ソフトシェルクラブの真似みたいな動作を始めた。
「日本じゃ、quotationが鉤括弧になるから、こんな感じかなあ、と思って。」
その動作は、ほぼフォトフレームジェスチャーと同じであった。
「いや、日本人そんなことしないから…」
とカメコが苦笑いするやいなや、
「その表情も可愛い😍!」
と、容赦無くシャッターを切るラティーオであった。
*「ソフトシェルクラブの真似」丼さん命名による。