安寧な暮らしから引き離されたシューフェティッシュのセレブ、マダム・イメルダが、もう豪邸に残してきた高級靴が履けないことを嘆くと、彼女の元にはこれを履けと世界中から片方だけの靴が送りつけられた。
しかし、彼女はその仕打ちに腹を立てることもなく、むしろ奮起した。
なぜだろう?
*Q6 セルフリサイクルです。
転載元: 「【足ますか?リサイクル】covergirls don't cry after their face is made」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8696
*片足になったスーパーモデルに、それでもランウェイに立ってほしいという、世界中のトップブランドからのオファーの証。
モデルや女優がパーツに保険をかけるという話は、よく聞く。
しかし、実際に払われたのは彼女ぐらいかもしれない。
スーパーモデルとして数々のハイブランドのキャットウォークを歩いてきた、セレブリティのイメルダ。
中でもその美脚にかけられた保険は、200万ドルとも300万ドルとも言われている。
そのイメルダが、交通事故で片足を失った。
失ってみて、初めて気付く。
お金の問題ではなかったと。
イメルダは靴を、ファッションを、デザイナーたちを、そしてモデルという仕事を愛していた。
何より、神が与えてくれた自分の体を愛していたのだ。
自邸に残してきた、もう二度と履けない美しい靴たちのことを思って、病院のベッドの上で、彼女は嘆いた、
世界中のデザイナーが惚れ込んだ私の脚は、もうこの世にない。
あのキャットウォークにはもう立てないのだ。
そう思うと、とてもリハビリなどする気にはなれなかった。
セレブ専用の療養施設で失意の日々を送るイメルダの元に、ある日、某トップブランドから新作の靴が片方だけ送られてきた。
そこには、チーフデザイナーの直筆の手紙が添えられていた。
「Dear イメルダ
どうかこれを履いてもう一度私のショーのランウェイに立ってください。
あなたの輝く場所はそこなのですから。
片足であっても、義足であっても、あなたは誰より美しいのです。」
イメルダの目からは止めどなく涙が溢れた。
そして、彼女のもとには次から次へと、ハイブランドから片方だけの靴が届いた…ショーへのオファーとともに。
イメルダは必死でリハビリに励んだ。
例え片足であっても、誰より美しく歩けるように。
次のシーズン、数多のブランドのキャットウォークには、誇らしく片足で歩くイメルダの姿があった。