17XX年 7月24日 朝刊
『△△で爆発事故
7月23日夜 △△にて爆発事故があった。怪我人はなし。事故の原因は調査中。』
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17XX年 7月23日 夜
カメイン王国のカーメルド王子には許嫁がいる。
ツルメニア王国のツルーラ姫だ。
許嫁とは言っても、国家間の政略結婚で、お互いに好き合っている訳ではなく、むしろ相手に興味がなかった。
カーメルド王子はツルーラ姫に冷たく接し、ツルーラ姫も氷のように表情一つ変えなかった。
親であるツルメニア国王に「たまには婚約者と過ごしなさい」と言われたツルーラ姫は、カメイン王国を訪れた。
カーメルド王子とツルーラ姫は、仕方なく夕食後の時間を一緒に過ごすも、会話も弾まず、暇を持て余していた。
カーメルド王子にいたっては本を読み始めてしまった。
突然、遠くで爆発音が聞こえた。
何かあったのかと、カーメルド王子が驚いて顔を上げると、そこには窓の外を見つめるツルーラ姫の姿があった。
そのツルーラ姫を見て、カーメルド王子は恋に落ちた。
なぜだろうか?
転載元: 「【二物衝撃 No.6】火がついた」 作者: 小森 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8421
花火の保管場所で爆発事故事故があった。
ツルーラ姫は事故だとは思わず、打ち上げられた花火を見て「綺麗…」と微笑んだ。
-あ、えくぼ
カーメルド王子は、初めて見るツルーラ姫の笑顔に釘付けになった。
えくぼは恋の落とし穴。