世界一治安の悪い都市と噂されるラテラル。
この都市で、ほとんどの住民がココアを所持しているのは何故?
* Q12 kUmaさんのリサイクルです。
転載元: 「【悪ますか?リサイクル】mis canciones son de la revolución」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8396
*この国ではカカオが主産物で、他の嗜好飲料より圧倒的に安いから。
〜水平台学園中等部3年 3時間目 地理の授業〜
「さて、ラテラルといえば治安が悪い、というイメージですが、どうしてそうなっているかわかりますか?」
「はい、芦屋川先生。貧富の差が激しく、貧しい人がスラム街などで犯罪をして生活しているからです。」
「そうですね。向日さん。では、なぜ貧富の差が激しいかわかりますか?」
「この国では、昔、プランテーション農業といって、輸出用の経済作物ばかり作っていました。
その代表的なものがチョコレートやココアの原料、カカオです。
そしてその収益はほぼ大地主や農場主、利権を持った政治家のもとにのみ集まり、多くの農業従事者は食べるにも事欠く状態でした。
その一部は、近郊のラテラルなどの都市に流入したのですが、そこでも仕事に就くことができず、都市のスラムで犯罪に手を染めるようになったのです。
一方、カカオ農場の方は、一部労働者が都市に流出したものの、依然としてその産業に従事する人は多く、機械化が進んだこともあり、変わりなく経営されていました。
なので、今でもラテラルのあるラテラリア国の主要作物はカカオなのです。
カカオの大半は輸出用ですが、余った分は国内でも安く出回ります。
ですから、輸入しなければならないコーヒーやお茶よりは圧倒的に安いため、貧しい人たちも含め、ラテラルの家庭では、主にココアが飲まれているのです。
では、スライドでラテラルの庶民の暮らしの様子を見てみましょうか。」