娼婦風の暗殺者が神父を絞め殺す夢を見た女は、悪い夢…いや…いい夢だった…と思った。なぜ?
*Q11 メロトロンさんのリサイクルです。
*元ネタはありますが、FA条件には関わりません。
転載元: 「【悪ますか?リサイクル】I’m ready for their stones」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8388
*舞台演出家である女が、夢をヒントに新しい解釈を思いついたから。
新進気鋭の女性演出家、キティ・ヴァイスマンが、オペラの古典『トスカ』の舞台を手掛けたと聞いて、彼女をデビュー時から知る私はいてもたってもいられなくなった。
キティは、主人公の歌姫トスカを、ロックバンド「マリア・マッダレーナ」のヴォーカリストとして、恋人カヴァラドッシを同バンドのドラマーとして、そして市の警視総監スカルピアを聖職者でもある有力国会議員として描くことで、現代に生きる我々の物語として蘇らせた。
娼婦のようなセンセーショナルな衣装で聴衆を挑発しながら、実は誰よりも敬虔に神を愛するトスカと、神に仕えるべき身でありながら、腐敗と欲に塗れ堕落したスカルピアを対峙させることで、信仰と芸術という本来のテーマをも鮮やかに描き出している。
この演出のインスピレーションに関し、キティは、当誌「アンフィテアトロン」の独占取材に以下のように答えている。
「新しい舞台の解釈で悩んでいる時、夢を見ました。娼婦風の暗殺者が、新婦を絞め殺すという夢です。ひどい悪夢で、私はうなされました…でも、起きてみて気付いたのです。これはヒントになるぞ、と。結果として、私にとっては良い夢でした。」
私たち観衆にとっても、キティの『トスカ』は間違いなく素晴らしい夢の再現だ。
3月25日まで、国立水平劇場にて。
首を絞めるトスカ→「動物のお医者さん」第101話より