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’til they cover me in daisies, daisies, daisies

[亀夫君問題]

うちの施設の利用者さんで、ちょっと不安な人がいるんです。
不安というか、不穏?不思議?でしょうか。



*あまり言葉はお話しにならないのですが、時々訳のわからない言葉を呟いていることがあります。
 挨拶の時とか。
 日本人の方なんですけどね。

*基本的に言葉は理解しているようなのですが、名前をお呼びしても、反応しないこともあったりします。

*外出したときに車に轢かれそうになることが時々あります

*普段は穏やかな方なのですが、突然不機嫌そうな様子で、外に飛び出してしまったこともあると聞いています。

*施設の庭で、ぼんやり鳥や飛行機を見ていることもあります。

*時々遠くの空を眺めて、手を合わせていることがあります。
 特に何か信仰しているとか、宗教をお持ちだとは聞いていません。




あまり意思疎通もできないので、困っているのですが、どうしたらいいか教えていただけませんか?




*この問題は亀夫君です。主人公にはYES/NOで答える以外の質問もできます。また、簡単な指示ならできることもあります。「利用者さん」に直接質問や指示はできません。

*百人一首 その七十【さびしさに やどをたちいでて ながむれば いづくもおなじ あきのゆふぐれ】からのinspireです。


出題者:
出題時間: 2023年1月29日 18:20
解決時間: 2023年1月29日 22:52
© 2023 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「’til they cover me in daisies, daisies, daisies」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8341
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*「利用者」は、若い頃から海外での生活や出張が多く、国際貢献に尽くした女性。
 gattabiancaのレギュラーキャラ逆瀬川雲雀の晩年である。
 数年前に夫を亡くし、脳機能障害を患った結果、自ら言葉を発することは難しくなっている。
 一人娘の玲美は海外に住んでいる。
 年齢相応の認知機能の衰えもあるが、身体的には概ね健康で、普段は情緒的にも落ち着いており、自分で言葉を発すること(アウトプット)が困難なだけで、周りの言語情報の理解(インプット)は比較的問題なくできている。

*舞台は206X年。人手不足のため、老人介護施設においては、多くの部分をロボット・AI等に任せている。なので、ほとんどのことは監視機械からの「行動報告」として上がってくる。

*個人情報に対する意識の高まりから、利用者の個人的な背景や生活歴は、個々の職員には特に知らされないし、職員もそういうものと思っているため、それを進んで調べようとはしない。
 利用者の個別対応は、その利用者の行動パターンを見て、AIが判断して行う。
 そこに、個人の生活歴の影響はあまり加味されない。

*最低限必要な「人間的触れ合い」の部分のみ、人間が行なうが、その大部分は海外からの研修生により占められている。


*利用者(逆瀬川)の個人的背景に思いを寄せ、なぜそういう行動を取ったのか考え、気付いてもらうことが必要。
 個々の行動について説明がつくことをFA条件とするが、最終的には、「海外からの研修生に外国語で呼びかけてもらう」ことを最終目的とする。



*行動の背景となっている状況は以下のとおり。

・時々わからない言葉を発することがある。→若い時に学んだ外国語が、時々混乱して出てくるため。特に挨拶は数多く様々な滞在先の言葉を学んできたため、いろいろな言葉が出てくることがある。

・名前を呼んでも反応しないことがある。→豊津氏は、逆瀬川のことを、「高槻さん」と呼ぶが、それは彼女の現在の戸籍上の名字である。逆瀬川は、仕事中ずっと旧姓を使い続けた。これまで呼ばれ慣れない姓でいきなり呼ばれても、反応できないことがある。

・車に轢かれそうになる。→右側通行の国で生活・仕事することが多かったことから、若い頃の記憶が蘇ると、時々自分がどちらにいるのか、外に出た瞬間にふとわからなくなることがある。

・不機嫌そうな顔で出ていく。→調べていくと、それは、社会問題について尋ねられたことであることが判明する。この施設では、利用者に社会的な関心を持ってもらうことを目的として、ニュースを視聴させたりすることがある。彼女が生涯をかけて尽くしてきた民族問題や経済格差、災害からの復興、環境破壊、教育支援などについて説明されるたび、「そんな簡単な問題じゃない」とプロとしてのプライドが黙っていなかったものと考えられる。にもかかわらず、発語が不自由で、気持ちを伝えられないもどかしさもあったのかもしれない。

・鳥や飛行機を見る。→海外で活躍していた昔のことを思い出し、また自由に飛び回りたいという夢を描いている可能性がある。そして、単純に鳥が好きということもある。

・遠くの空に手を合わせる。→もはや自分が何一つできない存在になってしまっていたとしても、それでもなお、彼女は世界がより良くなることを願う。

「そうでしたか。
 私たちは、個々の利用者さんのことにはあまり深入りするべきではない、との教育を受けてきました。
 そんなことをしていたら、仕事が回りませんからね。
 日頃の行動パターンからAIが適切な対応をしているので、問題ないだろうと思っていました。
 実際、AIを導入してから、事故は圧倒的に減りましたしね。
 でも、それが本当に利用者さんの幸せなのか、よくわからなくなってきました。
 高槻さん…逆瀬川さんはそんな方、そんな人生を歩んできた方だったのですね。
 もう少し早く知っていれば良かったと思います。もう限られた時間なのですし…。
 
 いえ、余命わずかとか、そんな失礼なことを言ったわけではありません。
 先ほど、海外で暮らすお嬢さんから、一緒に暮らさないかと手紙が来たんです。
 こちらで良いドクターも福祉サービスも見つかったから、と。
 この年で海外移住?と心配したのですが、そのような方なら、問題はないでしょうね。
 あ、クリスティーナさん、この手紙を高槻さん…雲雀さんに、渡してくれる?きっと喜んでくれるよ。」

*舞台は206X年の日本。老人福祉は多くAIと海外からの研修生の手に委ねられている。

高槻(逆瀬川)雲雀:gattabiancaのレギュラーキャラ。この問題時点では90代前半。
 謎の国際協力機関で勤務していたが、仕事は20年以上前に引退。数年前に夫を亡くし、脳機能障害の後遺症を患っている。

豊津礼音:老人介護施設「すこやかうみがめ園」の事務長補佐。32歳。
 事務長補佐であるが、正規職員は6人程度しかいないので、ほぼ全員役付きである。
 仕事の内容は、主にAIと研修生からのレポートをチェックすること。

クリスティーナ(ティナ):「すこやかうみがめ園」に海外から来ている研修生。
 明るく、よく働く。
 出身は、たまたま逆瀬川が若い頃駐在していた国だったようだ。

逆瀬川玲美:ウミガメ好きの女子大生であった玲美も60歳になる。
 海外でパートナーとともに生活している。

to Memo


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy