「ガサガサ…ガサガサ…」
カメオは妙に聞き覚えのある音で夜中に目を覚ました。
そして、この音が蠢くGの発する音であるとわかると、カメオは大いに喜び、愛を語り合った。
なぜ?
転載元: 「【黒ますか?オマージュ】蠢く闇と囁く愛」 作者: メロトロン (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7961
■解答
音の正体は爬虫類用の餌昆虫であり、交際を始めたばかりの彼女が同好の士であることがわかったから。
■詳細
カメオは20代の青年。
街コンで出会ったカメコと3回目のデートを終え、ついにカメコの家にお泊りすることになった。
お泊りデートを楽しんだふたりは同じベッドで眠りについた。
「ガサガサ…ガサガサ…」
カメオは妙に聞き覚えのある音で夜中に目を覚ました。
音は、クローゼットの中から聞こえてくる。
カメコを起こさないように、スマホの灯りでうっすらと照らしながら、クローゼットをそっと開けると、そこには爬虫類の飼育ケージが置かれていた。
クローゼット内は温室となっており、適切な温度環境が保たれていると感じ取れた。
飼育されているのは、『ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)』など、愛くるしい見た目のヤモリ達のようだった。
そして、足元のあたりには、布のかけられた衣装ケースが置かれていた。
音は、その衣装ケースの中から聞こえてくる。
布をめくってみると、そこには、爬虫類用の餌昆虫として代表的な、『デュビア(アルゼンチンフォレストローチ)』がいた。
爬虫類愛好家のカメオは、カメコが自分と同じ趣味を持っている上、餌昆虫の繁殖にまで取り組むマニアであることを、大いに喜んだ。
物音に気づいて目を覚ましたカメコは、カメオに趣味がバレたことを焦ったが、すぐにその焦りは杞憂となった。
ふたりとも、爬虫類好きであることを、相手に隠していた。
なぜなら世間的に「気持ち悪い」と思われることが多く、相手に共感してもらえないことを恐れていたからだ。
互いに同好の士であることがわかり、ふたりは存分に、爬虫類への愛を語り合った。