完璧にドレスアップしたシューフェティッシュカメコは、それに合わせて自慢のセパレートパンプスを履いて、家を出た。
しかし、しばらくして、その靴を選んで良かったのか、ふと不安になった。
なぜだろうか?
もちろん頭の先から爪先まで完璧にマッチしたコーディネートだったし、サイズもぴったりで足が痛くなることなどないし、急に雨が降ってきたなどということもない。
*Q10 セルフリサイクルです。
*要知識な部分があるかもしれません。
転載元: 「【分けますか?リサイクル】Merde, I love them Jimmy Choo」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7879
結婚式に「セパレート」の靴は縁起が悪いのではないかと考えたため。
シューフェティッシュカメコは、お店のお客さんである、マクシーンの結婚式に呼ばれて出席することになった。
思えば、外国の友人の結婚式に出席するのは初めてだ。
ファッショニスタのマクシーンのお式ならさぞおしゃれな人が出席しているのだろうと、気合が入る。
よし、文字通り頭の先から爪先まで完璧だ。
爪先…そう考えるとふと不安になってきた。
日本では、爪先の出た、いわゆるオープントゥの靴は「爪先出す→妻が先立つ」につながるとして、結婚式には相応しくないとされている。
そんな駄洒落縁起担ぎが通用するとしたら、「セパレート」の靴は、夫婦が「separate(離別する)」ことにつながるとして縁起が悪いと思われるのではないか?
気になって、夫のラティーオに電話を連絡して聞いてみた。
「多分そんな細かいこと気にするの日本人ぐらいだってw
って言うか、英語ではカメコの履いてたような靴は、あまりseparateって言わないんじゃないかな?
それはカメコのほうが詳しいだろうけど、open-sideとかside cut-outとか、なんだっけ、あのフランスの美術館みたいな名前。」
「あー、d’Orsayパンプスかな?確かにseparateとはあまり言わないかもね。
ありがとう!」
「きっと今日もカメコが一番可愛いよ。花嫁さんには申し訳ないけどね。」
そう聞いて安心したカメコは、自信を持ってパーティー会場に向かったのであった。