名門出身のカメオが孤児のウミコと恋に落ちて駆け落ちした。
二人は娘のナミエを授かり、カメオは事あるごとに、ウミコはもう天涯孤独ではないし末は必ず墓に入れて供養すると約束していた。
しかし、やがてウミコが他界した時も、一家は貧しいままで墓を建てる余裕はない。
カメオの実家も「大事な跡取りをたぶらかした女など」と、納骨を拒む。
ところがナミエが一言訴えると、カメオの両親はなんと自らウミコの遺骨を一族の墓に納めたというのだが、
さて、ナミエはいったいどのように祖父母を説得したのだろうか?
転載元: 「舶来の壺」 作者: ムク (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/782
「ほんの少しの間でも、家族だけで別れを惜しむ時間をください。」
ウミコとカメオはそろって事故で他界した。
葬儀に現れたカメオの両親は、カメオの遺骨だけを持ち帰ろうとする。
取りつく島もない祖父母に、ナミエはわずかな猶予を懇願すると、カメオとウミコの骨壺の中身を半分づつ入れ替えた。
「だーれも知らない。私しか知らない。でもいいの。これでもう、パパとママが引き離されることはないから。」