転載元: 「【繰り返しますか?リサイクル】山のお寺のカネが鳴る」 作者: ねじ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7727
カメオは、昔ながらの小さな喫茶店のマスターだ。
毎日店に通ってくる客のほとんどは常連で、長い人だともう50年以上の付き合いになる。
こうなると最早、お互いに店の客という意識は無い。
カメオの自宅に友人が遊びに来て、お茶を飲んで駄弁って帰っていくイメージ。
彼らは一応、帰り際には決まって「ツケといて!」と言うが、ツケがいくらになっているやら誰にもわからない。
だが、それでいいのだとカメオは思っている。
すでに隠居を考えるような歳になったカメオが開いている店。
そこに知人達がやってきて、カメオの淹れたコーヒーを褒めつつ会話を弾ませる。
お互い元気に楽しく生きている。
これ以上何か望むことがあるだろうか?
夕陽が店の奥まで差し込む頃になると、彼らは立ち上がる。
「マスター!ツケといて!明日払うから!」
それは「明日もまた来るよ」という合図。
カメオにとっては、何より嬉しい言葉だ。
「またどうぞ!」
※FA条件
・単なる金貸しではなく、客が商品代金をツケてもらっている。
・ツケている限りは、多分毎日やってきてくれる。