カメオ「馬鹿馬鹿しい。俺は絶対信じない」
ウミオ「そう言わずに聞けよ。あるとき、カメコが忘れ物を取りに学校に戻ると、知らない生徒に話しかけられたんだ。名前を、ウミコとしておこう」
カメオ「で、そのウミコが、カメコに何か良からぬことをするわけだな」
ウミオ「まさか。いきなりそんなことはしないさ」
カメオ「でもって、カメコは恐怖に駆られて逃げ出す」
ウミオ「何もしていないって言っただろう、それなのにか?」
カメオ「ああ。そうして、ウミコは、ふと、自分が逃げていることに気付くわけだ」
ウミオ「そんなことが起こりうるのか?」
カメオ「そうともさ。この場合、何が起きていると思う?」
ウミオ「……分からない。そういうことは、起きないと、俺は思ってるんだけどな」
カメオ「本当に、そう思うか?」
……さて、何が起きていると思う?
転載元: 「カメオとウミオとカメコとウミコ」 作者: 灰色ヤタガラス (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/760
カメオとウミオ、カメコとウミコが、それぞれ、途中で、いつの間にか入れ替わっている、そんな怪談。