『ぼたもちからたな』という記述を見つけたカメオ。いったいどういうことだろう?
*Q9 kUmaさんのリサイクルです
転載元: 「【たなぼたますか?リサイクル】until the sky falls down on me」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7599
ダイイングメッセージの偽装。
「これ、なんですかね、ぼたもちからたな…?」
「ああ、被害者はこれを死ぬ前に書いてたのか。」
「いわゆるダイイングメッセージってやつですかね?」
「いや〜、小説には出てくるけど、実際にそんなもの書き残してる余裕はないのが普通だ。ましてやあんな長い暗号みたいな文章書けるわけがない。直接犯人の名前を書く、それも簡単に2−3文字程度ってところだろう。
被害者は水平思考パズルの出題が趣味だったらしい。パソコンにも、紙のメモ帳にもいろんなネタが書き散らかされているみたいだ。」
「『青いアイスとピンクのサンダル』『雨の日パリピなキャット』『労災赤ずきん』なんでしょうねこれは」
「さあな。今となってはわからん。この『ぼたもちからたな』もその一環なんだろう。カメオ、とりあえず鑑識に回しとけ。」
「はい。」
〜数時間前〜
どうしよう。ほんとにやってしまった。
まあ指紋も綺麗に拭き取ったし、あとは逃げるしかないな…と、ふとこいつの手元を覗き込んだら、近くにあったメモ帳に「たな」って書いてあった。
即死じゃなかったのか。
きっと「たなか」って書くつもりだったんだ。
どうしよう。
手をどかして紙を取り上げようかと思ったけど、そうすると血が流れてしまう。
「たな」の後に文をつけるのも難しかったし、それではかえって疑われそうだ。
仕方ない。苦肉の策だ。
俺はそーっとペンだけ取って、できるだけ筆跡を似せて「ぼたもちから」と付け加えた。
こいつ、ウミガメの出題とかもしてたらしいから、何とかそれで説明もつくだろう。
勢いでペンが転げたように、手の近くに慎重にペンを置いて、運を天に任せて俺は逃げた。