詠み人は末期サングラス様でございます。
余寒なお厳しく、吐く息の白さに耐えながら春の訪れを心待ちにしているこの頃でございます。
さて、ある街で鶯をご覧になった殿方は早急にその街を出られました。
一体何故なのでございましょう?
転載元: 「鶯ますか?リサイクル 唄い鳥」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/752
この物語は、西日本のとある地域に伝わる、悲しき実話でございます。
欧米列強に立ち向かうべく、軍需産業の活性化が急がれていた明治時代。
この時期は、産業促進のために鉱山開発が盛んに行われていました。
2月末頃のことでしょうか。一人の殿方が職を求めてとある街を訪れました。
咲き乱れる紅白の梅の花。木々を飛び回る鶯のさえずり。
清らかで美しいこの街に住むことを、殿方はかねてから心待ちにしておりました。