シューフェティッシュのファッショニスタ、ちょっと慌てんぼうのカメコ。
「どうしよ!遅刻遅刻!!」
出勤時はいつもばたばただ。
マンションの玄関はいつもギリギリで飛び出していく。
今日はオープントゥのスリングバックのスティレットで通勤だ。
さて、そんなカメコの常に献身的で優しい夫、ラティーオが「うおぉ!」と驚くことになったのはなぜ?
*オープントゥのスリングバックのスティレットがわからない方は画像検索なさってみてください。
まあ、イメージしにくければ、スニーカーでも大丈夫です。
転載元: 「donnez-moi Christian Louboutins」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7506
エレベーターが開いた瞬間、そこにしゃがんでいるカメコがいたから。
「やばい!どうしよ!遅刻遅刻!!ゴミ捨てにいく暇がない!!!」
「いいよ、捨ててくるから!」
「いつもありがとう!」
そう、今日は2週間に1回の燃えないゴミの日。
かなり大きい袋なので、出かけるついでに持って降りるのは大変だ。
なので、大抵、夫のラティーオが捨ててきてくれるのだ。
「じゃあね、カイ。行ってきまーす」
ラティーオがエレベーターでゴミを持って1階に降りている間、カメコは息子に挨拶して、マンションの玄関を飛び出す。
スリングバックの靴を丁寧に履いている暇などない。
つっかけた状態だ。
エレベーターホールで下りのボタンを押す。
エレベーターはまだ1階にいる。
カメコの部屋がある9階まで上がってくるのには、まだしばらくあるな。
カメコはしゃがんで、きちんとスリングバックの靴を履き直した。
さて、このマンションのエレベーターは、ガラス窓が高い部分にしか入っていない(参考画像)。
そのため、しゃがむとエレベーターの中からは見えなくなるのだ。
1階から上がってくるエレベーターには、ゴミを捨て終わったラティーオが乗っていた。
(あ、9階に着いた…よし、降りよう。)
待っている人がいないと思い、勢いよく飛び出ようとするラティーオ。
するとそこにはしゃがんでいる人物が。
「うおぉびっくりしたあ!っていうかカメコ!…さすがカメコ、しゃがんでてもかわ…」
「あ、ゴミ捨てありがとう!!行ってきま〜〜…」
そんなカメコを乗せて、ガラス窓の入ったエレベーターのドアは静かに閉じるのであった。