お誕生日おめでとう

昨日が20歳の誕生日だった女の子のおかげで、今日発表された新型ウイルスの感染者数がちょっとだけ減ったような気がした。　なぜ？

元ネタあり

未だ治らない新型ウイルスを食い止める為に、村は古来より伝わる災いや疫病を司る神様に捧げる、生贄の儀式を敢行した。その日に20歳を迎えた若い娘を神の贄とし、海に沈めることで疫病収束を祈願するという儀式だ。「全ては村と世界の為」村の男達はちょうど２０歳になった娘の必死の抵抗を抑えつけ、小舟に乗せて海に沈めた。翌日の発表、感染者がちょっとだけ減ったような気がした。

村の人々は効果があるのかどうかもわからない儀式を敢行し、若い娘を犠牲にしたことの責任を取りたくなかった。万が一この儀式が何の効果もないのなら、自分たちは勝手な理由で未来ある若者を殺した人殺しになるからだ。
昨日のデータと今日のデータを比較して、大して変わってない事に気づいた人も、中にはいるかもしれない。だが、村の人々は本当の気持ちを押し殺して、強引に自分を思い込ませる。
「感染者がちょっと減ったような気がした、これは儀式の効果に違いない」