『このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに』
これはかの有名な菅原道真が詠んだ句であるが
この句が原因でヒロシは友達のダイキとケンカすることになった。
その理由は一体何か。
*要知識・検索推奨です。
*Q8 白石コーソーさんのリサイクルです。
転載元: 「【文系ますか?リサイクル】the highest powers, in lonely hours」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7444
ヒロシ(国文科卒)とダイキ(数学科卒)は親しい友人である。
10月。
ダイキ「ちょっと今月ピンチなんだけどさ、少しかしてもらえる?数万円でいいんだけど。」
ヒロシ「別にいいけど、なんかあったん?」
ダイキ「サンキュ。どうしても付き合いたい子がいてさ。」
ヒロシ「しゃあねえなあ。ちゃんと来月返せよw」
11月。
ヒロシのもとに、ダイキから彼女とツーショット写真が送られてきた。
「あの時用立ててもらえたおかげで彼女とはうまくやってます。彼女の妹が受験なので、今日は一緒に天満宮に来ています。」
紅葉の美しい山が背後に控える神社でかわいらしい彼女と写真に納まる彼女。
そこには、 『このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに』 の歌碑。
は?お前この歌の意味知ってるのかよ。
これは、 「捧げるものもないので、代わりににこの紅葉を捧げます。」 という歌じゃねえか。
こいつ、 「ごめん返せないから、この紅葉の写真で許してw」 ってつもりなのかよ。
ふざけんな。こっちは彼女もいないのに。
機嫌を損ねたヒロシは、リア充ダイキは金を返す気がないんだな、と思い、縁を切ることに決めた。