逆カツアゲ

見ず知らずの赤の他人であるBさんが財布を鞄の中から取り出そうとしているのを見て、Aさんは舌打ちをしながら自分が代わりにお金を出した。
その後BさんはAさんに感謝の念を伝えようとしたのだがAさんは鬱陶しそうな顔で無視をした。
一体どういう状況だろう？

電車の時間がギリギリで急いでいたAさんが自動券売機に進むと、先約のBさんがちょうど切符を買うところだった。
支払い画面まで進んだBさんが財布を鞄の中から取り出そうともたもたしているのを後ろで見ていて我慢できなくなったAさんは舌打ちをしながらBさんの代わりに硬貨を投入した。
その後Bさんはお礼を言おうとしたのだが、一分一秒を争うAさんにそれを聞いている余裕はなく、急いで自分の切符を購入手続きに進んだ。