外国語ができるというと、その国ならではの微妙な母音(<ɐ̃w̃>とか)が正しく発音できたり、自国語にはない特殊な子音(vとか)が発音できたり、自国語では区別しない子音を区別できたり(LとRとか)ということが指標に挙げられる。
しかし、母親は、娘が、どの言語でもほぼ同じように発声する「m」(マ行)の発音をしたのを聞いて、「娘は外国語ができるようになった」と感心したという。
なぜだろうか。
*Q11 セルフリサイクルです。
転載元: 「【音ますか?リサイクル】I don't speak German, but I try」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7089
娘が3歳の時、私たちは日本からここ、父親の故郷のスコットランドに引っ越してきた。
娘のアイラは動物が大好きだ。
「こっちおいでー にゃー にゃー」
日本にいた時は、近所の猫によく話しかけていた。
娘は、こちらに来て、ナーサリーに通うようになった。
どうだろう。英語は喋れるようになっただろうか。
新しい環境に馴染めているだろうか。
今日は、ナーサリーのお友達のボニーちゃんの家に遊びに行っているというので、迎えに行った。
娘は、ボニーちゃんの飼っているスコティッシュフォールドと楽しく遊んでいた。
“Come on, puss, meow, meow”
…ああ、もう娘の中では「にゃー」じゃないんだ。「ミャウ」なんだ。
子供の吸収とは早いものだ。
娘はもうそこまで自然に英語を話すようになったのか、と感心した。
さらに、帰り道、娘は私にこう言った。
「あのね、ボニーちゃんとこのにゃんこ可愛いんだよ。缶詰開けるとね、にゃー、にゃー、って鳴くの。」
しかも、私に日本語で話す時は、ちゃんと「にゃー」って言うんだな。
子供の柔軟性というものに、私は改めて感銘を受けた。