「僕の大好きなカスタネット。パパからもらったカスタネット。とっても大事にしてたのに壊れて出ない音がある。ドとレとミの音が出ない。どうしよう?」
*この問題は亀夫君問題です。この問題で質問できるのは、困っている「僕」のお母さんです。YES/NOで答える質問以外の質問もできます。
*なんで「僕」がそんなに困っているのか、お母さんはよくわかりません。お母さんに質問して、なんで困っているのかを解き明かしてください。(困っている状況の解決法まで考える必要はありません。)
*Q7 おっさんのリサイクルです。
転載元: 「【音ますか?リサイクル】las campanas están sonando」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7087
幼稚園で、一人一音ずつカスタネットを持って、ハンドベルの要領で、演奏会を行う予定のカイ(5歳)。
「レ」の担当は、カイの大好きなレンカちゃん。
だから「レ」の音が鳴らないのは、カイ君にとっては死活問題。
でも、女親にはそんなことは知られたくない。
小さくたって、それが男の子のプライドというもの。
「僕のお父さんが、こんなのくれたんだ〜」
「おーすげーじゃん。」
「みんなで一個ずつ持って、来月のお誕生会に曲演奏しようよ!」
「それいい!」
「あ、だったら私レンカだから、『レ』やりたい!」
「またわがまま言ってる〜。わがままレンカ〜」
「カイくんひどい。やるって言ったらやるんだもん。」
「じゃあレが忙しくて、大変な曲にしようかな〜」
「平気だもん。レンカどんな難しい曲でもできるから!」
「…あれ、明後日が発表本番なのに。ドとレとミの音が出ないっ!でも、ママに相談したら、なんでそんなに焦ってるの?って言われて、演奏会のことを言わなきゃいけなくなっちゃう。そうしたら、レンカちゃんのことも聞かれるかも…。ママには、絶対知られたくない!どうしよう。」
ママに頼まれて、カイに声をかけることになった父親のラティーオ。
「どうした?カイ」
「あ、パパ。あのね、みんなで演奏することになったんだけど、ドとレとミの音が出ないの。どうしたらいい?」
「…これは、ちょっとこうやって紐を調整すればいいんだ。ほら、ね?綺麗な音が鳴るようになった。他のも見といてやるよ。」
「ありがとう、パパ!さすが!!」
「…レンカちゃんは何の音をやるの?」
「レンカだからレ、だよ。っていうか、なんでパパ、それを?」
「男親を甘く見るなよ。」
「という具合だよ。」
「ありがとう。さすがあなたの息子ね。」
「どういう意味だよw」
しかし、ラティーオは少し気になっていた。
じゃあドとミはどうなのだろう。
もしや、本命のレンカちゃん以外にも?
そんな先が思いやられるような息子でいいのか。
「僕は…カメコ一筋だからね。」
「知ってる。っていうか何よそれ。」
カイ:5歳。幼稚園児。
どんなに小さくたって、男の子にはプライドがある。
でも、やっぱりまだ一番好きなのはママ。
パパのラティーオが国の両親(おじいちゃんおばあちゃん)から送ってもらった一音一音違うカスタネットセットがお気に入りの宝物。
カメコ:部屋を散らかしたり階段から落ちて怪我したりするセレクトショップの店長であるが、家庭においては息子思いの母である。
そりゃあ女親から見たら、息子の女友達事情は気になる。
ラティーオ:バーテン。もともとそこそこチャラかったので、息子の気の多さはなんとなく察することができる。
しかし、もちろん今はカメコ一筋である。
プレゼントを送ってもらうぐらいなので、国のご両親との関係も良好である。