「チクタク・・チクタク・・」
犯行予告によると、怪盗団タツマキは今夜0時に家にある金塊を奪いに来るそうです。
怪盗団タツマキは、必ず犯行予告を守って犯行を実行する、非常に有名な怪盗団の一つである。
それなのに、深夜0時まであと3分を切った頃、私は慌てて金庫を開け、中にある金塊を取り出しました。
開けられた金庫は無防備に怪盗団に晒されるにもかかわらず、一体なぜ私はそのような真似をしましたか?
*Q6 はやてさんのリサイクルです。
転載元: 「【音ますか?リサイクル】they all put the blame on me」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7077
本当に盗られたくないお宝を盗まれないようにするため、わかりやすいところに金塊を置いておいた。
11時30分に犯行予告を送りつけてきた怪盗団タツマキ。
そう、彼らの予告はいつだって唐突だ。
「『金塊をいただく』か…まあ良かった。ばれてないのね。」
不幸中の幸いとばかりに、美香は呟いた。
金塊は、まあそこそこ高価だけど、保険もかけてるから、まあ盗られたって構わない。
しかし、あの、10カラットのカラーチェンジダイヤ入りのティアラ。
あれはダメだ。
ちょっと人には言えないような方法で入手したやつだから、保険をかけるわけにもいかないし、あれをなんとか救出しないと…。
基本的に、タツマキ団は、宣言したものしか取らないから、金塊を取るとしか書いてなければ、まず金塊しか取らないだろう。
でも、金庫を開けてあれを見ちゃったら気が変わるかも…よし、救出しに行こう。
慌てて11時50分に金庫を開けに行った美香。
だがそこでトラブル発生。金庫が開かないのだ。
「チクタク、チクタク」
迫りくるタイムリミット。
ようやく3分前になって金庫は開いたが、一番奥のティアラを取り出している暇はない。
どうする。
よし。とりあえず狙いの金塊だけ前に置いておこう。
そうしたら、金庫を開けずにこれだけ持って帰ってくれるんじゃないか。
そう考えた美香は金塊を金庫の前に置き、慌てて立ち去ったのである。