カメオのことが好きなカメコは卒業式の日にカメオに告白しようとした。
その際、プレゼントに渡すものとしてカメオが好きそうなオシャレな腕時計を選んだ。
しかし結局、カメコの恋が実ることはなかった。
もし、カメコがいたって普通のプレゼントを選んでいたのなら二人は結ばれていただろう。
何故?
転載元: 「脆い男心」 作者: ブラックホール (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/7025
カメコはプレゼントを選ぶ際、カメオの親友であるウミオに「男子が喜ぶプレゼントを見繕って欲しい」と相談をした。
そして卒業式の前日、ウミオにデパートでプレゼントを選ぶのに付き合ってもらうことになった。
自分のセンスに自信がないウミオは以前にカメオが腕時計が欲しいと言っていたのを思い出し、それを参考にアドバイスをした。
ウミオの話を聞きながら顔を赤くしてプレゼントを選ぶカメコの表情は、完全に恋する乙女のそれだ。
そして運悪く、その現場をカメオに目撃されてしまっていた。
「前から仲良いとは思っていたけど、あの二人付き合ってるんだな。
・・・はは、馬鹿みたいだな、俺」
そう、カメオもカメコのことが好きだったのである。
そして迎えた卒業式の日、仲良さそうな二人をこれ以上見ていたくないカメオは、帰りの会が終わった瞬間に逃げるように帰った。
「あっ、カメオくん!ちょっと待っ」
制止するカメコの声が届くことなく、カメオは行ってしまった。
それ以降、二人が会うことはなかった。
もしカメコが誰にも相談せずにプレゼントを自分で選んでいたら、二人は結ばれていただろう。