誰も心配してくれない

ある日Aさんは手を骨折してしまった。
病院で治療を受けた後の痛々しいAさんの姿を見て、彼の家族はとても心配した。
次の日Aさんは痛々しい姿のまま学校へ登校したのだが、
彼を見て心配するクラスメイトは誰もいなかった。
一体なぜ？

包帯がかっこいいと思っている中二病のAさんは普段学校でいつも包帯を指に巻き付けて過ごしている。
今回本当に指を骨折して包帯を巻くことになったのだが、普段の学校でのAさんを知らない家族は彼の痛々しい包帯姿を見て心配した。
一方、クラスメイトからは「包帯を巻いてるのはいつものことだ」と思われて誰からも心配されなかったのだ。