潮干狩りのために砂浜にやってきた男。
とても楽しみにしていたのに、貝を探すこともせず、熊手を握ったまま呆然と山の方を見つめている。
一体何故?
*微要知識です。
*Q2 名無し編集者さんのリサイクルです。
転載元: 「【狩りますか?リサイクル】cruising for bruising, my baby」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6848
男は、潮の満ち引きの時間帯は少しずつずれていくことを知らない子ども。
1週間前と同じ時間帯に潮干狩りに来たら、満潮だったから呆然とした。
7歳のサンパチ王子は、2つ年上で、大好きないとこの「カメたん」こと、カーメリータ王女の住むタルタルーガ国に、お供を引き連れてやってきました。
タルタルーガ国のビーチはそれはそれは自然豊かで美しく、ある昼下がり、王子は王女やお供と一緒に潮干狩りを楽しみました。
潮干狩りがひどく気に入った王子は、「また1週間後、こっそりここに来て、一人で貝をたくさん獲りたい。カメたんにプレゼントしたらすごーいって言ってもらえるかも。」と考えました。
そこで、お供の目を盗んで、1週間前と同じ時間に一人ビーチにやってきました。
ところが、この間砂浜だった所は、すっかり海水で覆われています。
山に囲まれた国で育ち、海に馴染みのない王子は、潮が満ちたり引いたりする時間が、日によってずれていくことを知らなかったのです。
足を水浸しにしながら、ただ呆然と山の方を見つめる王子なのでした。
そして、そんな王子の話を聞いたカーメリータ王女は、(こいつ頼りないな…いくらなんでも潮の満ち引きのことぐらい知っておきなさいよ…しかも別に私は貝とか珍しくないし…まあ可愛いっちゃ可愛いけど…)と思ったそうな。