曰く付きの心霊動画をスマホで見ていた小岩健二さんは、突然画面の中から悪魔が飛び出し目の前が真っ暗になった。
次の瞬間、健二さんは見知らぬ部屋にいた。
部屋には真っ白なA3の紙1枚、鉛筆一本、消しゴム一個、黒いマジックペン一本、30cmの定規一つが置いてある。
悪魔はこう言った。
「突然だがゲームをしよう。
俺はお前みたいな怖いもの知らずなやつを試すのが大好きでな。
この後この部屋にもう一人連れてくる予定だ。
そいつにお前の名前を当ててもらう。
お前はヒントとしてその白い紙に何かを書き残すことができる。
ただし、文字や数字を使ってはならない(※2)。
制限時間は5時間だ。
5時間後にお前を部屋から追い出す。
その後部屋に連れてきたもう一人にルールを説明し、お前の書いた紙とペンを渡す。
そいつにお前の名前を「漢字」で「正確に」書いてもらうことがクリアの条件だ。
ただしそいつの制限時間は1分だ。解答権も一度のみ。
1分以内に条件を達成できなかったら二人とも死んでもらう。」
この後健二さんともう一人は無事クリアをしたのだが一体どうやったのだろう?
※1 要知識です
※2 例外があります。たとえば線を一本書いたとして、それが結果的に数字の1に見えたとしても、それが意図的に『1』という意味を伝えるつもりで書いたわけでないのであればセーフです。文字も同様で書いたものの中にたまたま文字のように見えるものが含まれていたとしても、その文字を伝える意図で書いたわけではない場合はセーフとします。
※3 連れてこられてくるもう一人は一般人レベルの知識がある、健二さんと無関係の人物とします。
転載元: 「死の伝言ゲーム」 作者: ブラックホール (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6648
答え:QRコードを書いて自分のSNSのプロフィールにアクセスしてもらい、名前を見てもらった。
健二さんは持っていたスマホでQRコードの作り方を調べた。
今の時代は便利なものでURLを打てば大きくて見やすいQRコードに変換して表示してくれるサイトが存在する(LINEのように直接QRコードを表示する方法もある)。そこで、まず自分のSNSのアカウントを本名にした後にプロフィールのURLをコピーしてQRコードに変換。その後は表示されたQRコードを紙に再現する。QRコードは一般的なものであれば25×25マスの正方形からなる。また、wikipediaの画像を見ればQRコードのどのあたりが境界になるのかをざっくり知ることができる(https://ja.wikipedia.org/wiki/QRコード#/media/ファイル:QR_code_desktop_Japanese_Wikipedia.svg)。
健二さんはまず定規と鉛筆を使ってA3用紙(297mm×420mm)の中に1cmの正方形からなる25cm×25cmのマス目を書く。あとは、QRコードの画像を見ながら黒のマジックで正方形を塗り潰していく。最後に余計な鉛筆の線を消しゴムで消す。これらの作業は5時間もあれば丁寧にやっていても十分間に合う。
5時間後にもう一人が連れてこられるが、健二さんと同様にスマホを見ていたときに連れてこられたため、スマホを持っている。その人物はすぐに健二さんの意図に気づき手に持っていたスマホのカメラでQRコードを読み取りアクセスをした。これならば名前を書くまでに1分もかからない。こうして、二人は無事に生還した。
※問題出してから気づいたのですが、水平思考というより垂直思考っぽい問題だったかなと反省してます。