受け継がれていく意思

子供の頃は毎回何気なく聞いていたとある短い歌。
Aさんは大人になるにつれていつしかその歌を聞かなくなっていった。
そんなAさんは約10年ぶりに同じ歌を自分が違う歌詞で歌うときがきたのだが、非常に感慨深い気持ちになったという。
どういうことだろう？

Aさんが何気なく聞いていた歌というのはお誕生日の歌。
「happy birth day to you♪
happy birth day to you♪
happy birth day dear 〇〇♪
happy birth day to you♪」
Aさんは一人っ子で、誕生日になる度に両親から毎年聞かされていた。
そのときはそれがごく当たり前なことだと思っていた。
しばらくしてAさんが実家を離れて一人暮らしをしてからはお誕生日の歌を聞くことはなくなった。
10年後、結婚をして子供ができたAさんは今度は自分が親になってお誕生日の歌を〇〇の部分を子供の名前に変えて歌うときがきた。
ことのきAさんは誕生日を家族で祝うことができるのがいかに貴重なことかを痛感し、
自分の子供の頃を思い出しながら感慨深い気持ちになった。