『妖怪道中七変化』
これはある日、妖怪に変身する能力を得た主人公、辺田 信(へんだ しん)が相棒のかまいたち、ジタニャン・ドタニャン・バタニャンと共に日本各地を様々な妖怪に変身しながら旅をしていくドタバタ珍道中が売りの連載マンガである。
このマンガは第1話で辺田 信とジタニャンたちとの出会い、第2話で旅立ちについて書かれ、第3話で主人公が死んで完結した。
打ち切りではない。むしろ人気があると言っていい。
3話程度では日本各地を旅は出来ないというのに。
一体どういうことだろうか?
*Q6ノーキンさんのリサイクルです。
転載元: 「【変化ますか?リサイクル】on the edge of glory」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6621
余命を宣告され、死期を悟った漫画家が、自分の死とともに主人公が死ぬことを漫画に綴ったから。
これまでなかなかヒット作に恵まれなかった漫画家亀田ウミノスケ。
ようやく『妖怪道中七変化』で高い評価を受けた途端、急に思い病気が発覚し、余命半年と宣告された。
4か月の休載後、亀田は決意した。漫画に自分の死を描き、主人公と一緒に死後の世界で生き続けようと。
幸い、『妖怪道中七変化』は妖怪ものである。
ちょっと強引かもしれないが、真の妖怪の世界は死後の世界ということにしよう。
亀田は病床で必死でペンを握った。
「お前は誰だ?」
「私は亀田ウミノスケだ。お前をこの世に送り出した。」
「俺をこの世に…だと?」
「ああ、だが、ちょっと私はこの世にいられなくなってしまった。だから、ちょっとあの世に行ってくる。あの世は、妖怪の本拠地だ。どうだ、お前もジタニャン・ドタニャン・バタニャンと一緒にあの世から日本一周をしてみないか?」
「わかった!そうするぜ!じゃあな、みんな。行くぜ、ジタニャン・ドタニャン・バタニャン!」
亀田は、自分が死んだ後、この作品を雑誌に投稿するようアシスタントに頼み、この世を去った。
亀田の没後、遺言通り掲載されたこのエンディングを目にしたファンは、亀田の作品とキャラクターへの想いの強さに心を打たれた。
なお、その後、アシスタントを中心に『妖怪道中七変化 あの世編』が制作され、大きな話題を読んでいる。