ブロンドの美人が大好きな、カメーオ・ドストエフスキー。彼は常々ブロンド美人と結婚したいと思っていた。
さて、ある日ブロンド美人と仲良くお喋りしていたのだが、程なくして、彼は、「ブロンドなんてもう嫌いだ・・・!」と嗚咽し始めた。彼は特にブロンド美人から意地悪や嫌がらせを受けたわけではない。
なぜだろうか?
*この問題は「メライクル」を通じてメラ様からご提供いただいたものです。メラ様、どうもありがとうございます。
転載元: 「living just as free as my hair」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6606
「ブロンドに染めた」妻が、ヘアカラーを買いに行った帰りに交通事故に遭い、意識が戻らなくなったから。
あなたが、ブロンドの女性が大好きだって聞いて、ちょっとがっかりした。
だって、私はブルネットだったから。
でも、高校デビューって言われちゃうかな、って思ったけど、勇気を出してブロンドに染めたの。
そうしたら、早速憧れのあなたに声をかけてもらえた。
それから、とんとん拍子に付き合うようになって、結婚までたどり着いたのよね。
ふと気付いたら、習慣的に髪を染めるようになっていた。
別に、本当はブロンドじゃない、って伝えても良かったのかもしれないし、今更それで離婚されることもないとは思うけど、もはや自分自身にとっても、ブロンドの自分が本当の自分、みたいになっていたのよね。
なんか気のせいかもしれないけど、性格も少し明るくなった気がするの。
気が付いたらいつものヘアカラーが切れてた。
だから、慌ててドラッグストアに行ったんだけど…ちょっと交通事故に遭ってしまったの。
あなたは心配して駆けつけてくれたわ。
でも、頭は打ったけど、思いの外元気だった。
だからこうして楽しく話していられるの…あれ…なんかおかしい…
高校の時に知り合った彼女はブロンドだった。
見かけがドストライクゾーンなのは言うまでもなかったが、性格も良かったし、成績も抜群だった。
ブロンドが馬鹿だなんて誰が言ったんだ。
大学でも付き合いを続け、そのまま結婚した。
結婚して3年が経ったある日、彼女が交通事故に遭ったと連絡が入った。
私は急いで駆けつけた。
彼女は包帯を巻いていたが、思いの外元気そうだったので、病室で楽しくお喋りしていた。
しかし、容体は急変した。急に頭部の痛みを訴え始め、そのまま意識を失った。
彼女の買い物袋には、ヘアカラーが一箱だけ入っていた。
ブロンド好きだなんて言わなければ良かった。
私は、ブロンド美人なんて大嫌いだ、と嗚咽した。
あれから3年が経つが、まだ彼女の意識は戻らない。
伸びた髪はすっかりブルネットに戻った。
私はブルネットの彼女に、愛していると毎日語りかけている。