「おさえ」はおっぱいを使って金持ちになったため、皆から「おっぱい長者」と呼ばれるようになった。だが、おさえに孫が生まれると、おさえは自分の行いを後悔した。
どういうこと?
転載元: 「おっぱい長者」 作者: KY太郎 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6603
少し昔のことである。おさえの村に、薄汚く痩せ細った老人がいた。その老人は「乳が飲みたい、乳が飲みたい」とうわ言を言っていた。村人たちは不気味に思って近づかなかったが、老人を哀れんだおさえは「私のおっぱいには母乳がたっぷりと詰まっています。好きなだけお飲みなさい」と、老人におっぱいを与えた。老人は「ああ美味しい、ああ美味しい」と喜んでおっぱいを飲み、そのお礼として財宝をおたえにくれ、おたえは「おっぱい長者」となった。
そこからしばらく経ち、おさえに孫が生まれた。ところが、その孫の顔はあの老人にそっくりだった。おさえの娘はその顔を見てたいそうショックを受けて寝込んでしまい、そのまま死んでしまった。おさえは「老人はおっぱいに執着し、自分の孫として生まれ変わってしまったのだ」と直感した。そして、自分が老人におっぱいを与えたせいで娘が死んでしまったことを思い、自らの行いをとても悔やんだのだった。
裏話:民話「乳飲む爺」と落語「もう半分」のマッシュアップなのです。