私の趣味はカフェ巡りなんですけど、先日、ケーキが美味しそうなカフェを見つけて、友人と一緒に行ってみたんです。
そのカフェで一押しの「タルト・タタン」という、リンゴを使ったケーキを食べて、最初は友人も楽しそうにしてたんですけど、途中からなんだか様子がおかしくなって、最終的にはすごく不機嫌な感じになっていたんです。
それで、『なんでそんなに不機嫌なの?』と聞いたら、『タルト・タタンが聞いて呆れる。カシスに聞いてちょうだい』とか言って、怒って帰ってしまったんです。
どうして彼女は怒っていたのでしょうか?
*この問題は亀夫君問題です。
「私」に質問してください。YES/NOで答える以外の質問もできます。「友人」はこの場にいないので、質問することはできません。
*この問題は「メライクル」を通じてメラ様からご提供いただいたものです。メラ様、どうもありがとうございます。
転載元: 「four and twenty blackbirds baked in a pie」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6598
特定の果物を食べちゃいけないフェアリーな世界観のウミガメのスープ。
私は妖精のマリーレ。
この間、仲の良い妖精のクインスちゃんが、別な友人のカシスちゃんと森にキノコ狩りに行ったんですって。
あ、私たちはみんな果物の妖精で、自分の担当する果物は、食べちゃいけないことになってるの。
食べちゃうと、しばらくの間魔法が使えなくなったりするんです(まあしばらくしたら戻るんだけど)。
私はアンズ、カシスちゃんはクロスグリ、そしてクインスちゃんはカリンの妖精なんです。
そう、それで、二人はキノコ狩りに行った時、道に迷ってしまったんです。
で、お腹も空いてきて、足も痛くなって、疲れたクインスちゃんはその場で座り込んじゃったの。
それを見かねたカシスちゃんが、その場で「タルト・タタン」を作ってくれたんですって。
あ、カシスちゃんは、とってもお菓子作りが上手なんですよ!
クインスちゃんは、カシスちゃんの美味しいタルト・タタンのおかげで、元気になって、二人で森の外に出ることができたんだ、って楽しそうに話してくれました。
だから、今日、一緒にカフェに来たクインスちゃんは、メニューでタルト・タタンを見つけて、「そういえば、この間、カシスちゃんが作ってくれたタルト・タタン、すごく美味しかったのー」って言って、嬉しそうに注文したんです。
ところが、食べているうちに不機嫌になっていった…というわけ。
そうか、味が違っていたんですね。
多分、カシスちゃんは、クインスちゃんがあまりに弱っていたから、なんとかしてあげたいと思って、仕方なく、近くにあったカリンを使って、タルト・タタンを作ったんじゃないかしら。
タルト・タタンなら、キャラメリゼするから、果物の味もわかりにくくなる、とか思ったのかな。
もちろん、クインスちゃんがカリン食べちゃいけないことはわかってたはずだから、カシスちゃんなりに悩んだんだと思うけどなあ。
呼び捨てにまでしてかなり怒ってたみたいだけど、カシスちゃんも悪気はないんだから、カシスちゃんを許してあげようよ。
クインスちゃんの魔力もあと1週間ぐらいしたら元に戻るんだし。
え、何、似たような話が人間界にもあるの?
しかももっと殺伐としたお話!?
怖ーい…。